−−新銀行東京が21日、通期で初めて黒字化したことを発表したことについて
「大変ありがたいです。1つの指標につながりますんでね。これから後、セカンドステージへの、もっと力を付けるための作業に取りかかろうと思います。それは何かってことを聞きたいだろうけど、それは言わない。いま手の内は…」
−−黒字化しても収益は右肩上がりとは行かないようだが?
「それはこの間、聞きました。あなた(質問した記者)も専門家なら専門家に聞いてくれ、専門家同士。この間、社長から、こういう事情でって聞きましたがね。なかなかこれから前途多難だと思います。とにかく、一つの信用を取り付ける実績を残したってことは、新しいスタッフの努力だと思いますし」
「あんまり、君ら、シニック(冷笑的)にね風評被害につながるみたいな、足を引っ張るみたいな記事書かんでくれよ。他の銀行がやらないことをやってきたんだから。イレギレーションを一番やったんだ、新銀行東京は。大銀行はやらないの、そういうこと。税金も、たくさんのお金をつぎ込んで立ち直ったんだけどね。その恩恵を、今まで甘い汁を覚えてるかどうか知らんけど、やっかいなことはやらないんだよ」
「それに比べて、この銀行は零細企業と話し合ってね。『この経営は変えた方がいいですよ』『こういうことはこうした方がいいですよ』と綿密に経営の相談に乗って。それをこの銀行だけやったんだよ。他の銀行はやってないんだ。みんな平気で見捨てて、つぶしてるんだよ、大銀行ってのは」
「綿密な作業ってものがこの時期になかったらですね、なかなかね黒字は出ないと思うしね。そういう努力っていうものを、あなた方やっぱり日経(新聞)なんか専門家なんだから、そういうのを評価してだね、この特質を書いてくれよ。足引っ張るみたいな記事ばっかり書かずな」
−−新銀行は開業以来の初黒字だが、本業での黒字ではないことについて
「病人を立ち起こさせるのはいろいろ工夫しなきゃいけないでしょう。病人を立ち上がらせて、1人歩きさせるためにいろんなことをやってきたんだよ。だから、再三いってるみたいにこれから信用ってものが回復してきたんだから、セカンドステージで何するかってことの問題なんですよ」
−−それは知事の任期中…
「いやない。基礎工事はするつもりでいますけど。これは外国あってのことでね、むこうの政情も変わってきてるんで、いろんな問題がありますが。まあ具体的に進み出したらお話しますけども。なんかいいアイデア出してくれよ、銀行の味方か敵か分からんけど。つぶれりゃいいと思ってる訳じゃないだろ? せっかく作った銀行だよ? 他の大銀行がマシなことしてるか? さっき言ったみたいに見殺しにし、つぶれるならつぶれろとやってきた」
「そんな銀行に比べて、零細企業を相手にこの銀行はいろいろ経営の立て直しなど親身な忠告をしてきてるんだよ。それでとにかく黒字も出てきたんだ。他の銀行それやってるのかね。同じことを他の銀行がしてるかどうか試しに調べてごらんさい。大銀行はやってないよ、何も。零細企業は見捨ててるよ。つぶれるならつぶれろって。だから見かねて、この銀行作ったの。1回、挫折したんだけども、その趣旨を体してだね、社長以下みんなが一生懸命やってくれてんだ」
−−日弁連が今日、反対する声明を出した(漫画児童ポルノを規制する)青少年健全育成条例の改正案。文言を修正するという件は議会に委ねるのか?
「そりゃ議会あっての条例ですからね。議会で十分討議することで。日弁連もある意味、偏った価値観を持っていると思うし。その人間がどんな発言しようとこの問題を左右する問題じゃないと思う。やっぱり、目的は目的として確固としてあるわけだ。それを分かりやすく、納得できる文言の条例にしようと言っている。これからそういう風に議論したらよろしい」
−−改正案を都側が一度撤回修正して再提出することはあり得るのか?
「それはこれから議論の推移を見て、それは考えることでしょうけど。いずれにしろ、私は目的が間違ってるとは思いませんから。何も言論を統制する、表現を拘束する訳じゃないんだから。子供の目に触れないようもの(本)を置けってことだから」
「その説明が舌っ足らずだからね、かえって誤解を与えたんでね。役人が文章を作ると得てして独りよがりで、こんなばかなもんになっちゃう。非実在青少年なんて僕も分からんよ。幽霊かと思ったらね、漫画に書かれてる少年が非実在青少年。そりゃそうだろ。漫画は漫画だから。そこらにいる少年と違うんだから」
「こういう持って回ってくどくど。てめえらだけが納得して専門家ぶってるかもしれんけど。そんな文書でやっても世間は分からないよね。政治家も分からない、弁護士も分からないから、ぐじゃぐじゃ言ってくるんで。言論統制する、表現を統制することは全くやりません。私だって物書きだからね。そういうものに対する表現が拘束されるんだったら、体張って抵抗しますよ。そういう誤解を生みかねないような文書を作るなっていうんだよ。文書の専門家みたいな連中が」
−−この間の都議会で…
「知らん! 都議会の議論なんて、いちいち聞いてない。君らが傍聴してるんだ。君らがもっとディテールをとらえてこういう議論が起こってるとしろよ」
−−議会で宮台(真司)首都大学教授が、一律に規制をかけるのではなく…
「だから、そんなのは議会に聞いてくれ。結論ができたら私、言いますから。直った文言を見て」
−−道州制について考えることは?
「いろいろありすぎてこれだと申せませんな。言うのは簡単だけど。東京の存在ってのは、非常にある意味で道州制にとってやっかいな存在になってきたね。これだけいろんなものが集積、集中している都市を道州制の中でどうとらえていくかって。ワシントンDCとまた違うんだ、意味合いがね」
「これはやっぱり簡単に決まる問題でないでしょうな。いつか首都移転なんて思いつき出てきたけど。消えちゃったけども。日本みたいに非常に偏ったね、片一方では、絶滅する集落が出てきているような…。地域、地域の格差が出てきているなかで、大ざっぱに九州、四国、東北ってまとめて物事が進むか。行政が効率を上げて合理化されるのか。私は難しいと思いますね。それから前政府がかけ声をかけて、いろいろメリットがあるってんで、地方自治体が合併をやったけども、その効果が出てるか出てないかってのはもうちょっと長い目で検証しないとね」
「基礎自治体ってもののサイズを大きくことで物事が良くなるってことはあんまり結果としてなかったんじゃないですか? だからそういうものを斟酌しながらね。この問題を考えたらいいと思います」
−−(首相が沖縄の米軍基地の全国負担を求める)来週の全国知事会には出席するのか?
「内閣のばかさ加減を眺めるために出ようと思ってる。いまごろこんなことやってね。そりゃ基地の負担ってのは、沖縄は大変だと思うけど、他の県でやってくれっといったって、例えば福島県が海兵隊引き受けますよって、あそこに行くか? 行くわけないだろ。そういう自分の誠意のアリバイを作るみたいな会議をやったって。タイミングもおかしいし、何をそこで言うつもりなんだぬけぬけとね。どうかしてるねこの内閣は」
「アメリカって相手がいるんです。大きなものを預けてるんでね、向こうの意向をたださずに、日本だけが何の思惑か、センチメントにかられて、言っちゃいけないことを言って混乱を生じてる。このごろ、アメリカで流行っているのは、ジャパン・バッシング、ジャパン・パッシングに次いでジャパン・ディッシング。ディッシングって言葉はなくて、ディスカウントやディスメイトのディス。それにingを付けると、アメリカ人の感覚では無視ということになるらしいね」
「こんなステータスに日本をおとしめたのは外交でしょ、対米関係のね。特にこの問題で右往左往ならいいけども全く無知蒙昧(もうまい)で。しかも問題が煮詰まってきたら、総理が『私は無知蒙昧です』って認めてるわけだから。『海兵隊の機能、抑止力がいかにあるかやっと分かりました』。まあ、恐ろしい国になっちゃったね。嫌われるとか、焦がれるのは悪いことも、いいこともあるけど、軽蔑はただの軽蔑でしかない」
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